雨が僕に告げること

耳の奥に夢のノックが続き
目が覚めると
激しい雨が窓を打つ


雨が
僕を 青春へ引き戻す
どれほど濡れることも怖れず

歩き続けた反旗の日々

駆け出す者は何を掴むのか

雨が記憶の糸を打つ

もう
ドアを閉めて
傘を小脇に
歌を隠蔽して
街角を後にする

雨が僕を
晒して行く
ほら、
もう少しで消え失せて

無かったことにする

いや、
やがては雨が上がり
虹さえ小鳥たちと歌うだろう

明日は
冷たい雨が続くという

水溜まりを覗き込むと

ほら、君の長く伸びた髪がなびいて
ほら、君の弾む声が波紋を作って

雨が僕に告げること

ちょっと休憩

コメント 6

雨の記憶・・・
そちらの雨は穏やかな雨なのでしょうか。
ニュースでは北海道、ひどいことになっていますが。
by そらへい (2018-07-04 22:20) 

降り方によっても変わってくると思いますが、土砂降りの雨に打たれたくなる気持ちは今も少しだけ。
by salty (2018-07-05 09:26) 

＞そらへいさん、ご無沙汰してます。
結構降りました。
今朝も早朝から外仕事でしたが、風があまりなくて
真直ぐに降りしきるので意外と大丈夫でした。
相変わらず記録的の文字が踊りますね。
by sigedonn (2018-07-05 20:21) 

＞ saltyさん、こんばんは。
まだまだお若いですね（笑）その少しが・・・
saltyさんの写真に現れているような気がします。

この場合も風が強く無くて真直ぐに落ちてくる雨脚がいいですね。
その中を打たれて歩く、歩く、歩く。
by sigedonn (2018-07-05 20:25) 

素敵な詩に出会いました。雨も悪くないです。
by JUNKO (2018-07-05 20:42) 

>JUNKOさん、ありがとうございます。
天然自然は大抵は心地よいですね～。
災害は困りますが。
by sigedonn (2018-07-06 16:35)